訪問者さまよりいただいた質問・文体と造語に関するQ&Aです。 | 小説の書き方講座

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訪問者さまよりいただいた質問・文体と造語に関するQ&Aです。

ブログや日記を書くことは、文章上達に繋がると思いますか?

ただ、ダラダラと書くだけのブログなら、文章上達からは程遠いと思います。
何について書くのかテーマを決める。知らない人が見ても、きちんと通じるように詳しく書く。一人称、あるいは三人称を意識した文体にする。
そうして初めて、文章練習になっていることに繋がると思います。ただ書くだけなら誰でも出来ますし、誰でも出来ることで上達できるなら、この世のブロガーたちはみんな文章が上手いはずですが……実際にはそうではありませんよね? 取り組む姿勢を変えるところから、まず、始められてはいかがでしょうか。

 

自分に合った文体が見つかりません。

たとえどんな文体でも「自分に合っている」とは感じないだろうと思います。
やはり何度も書いて、慣れる事が大事なのです。
まずはたくさんの本を読んで、どんな文体(地の文の書き方など)が好きかを探してみましょう。それからマネをして書いてみる。そのうち慣れてくる頃には、その書き方が、貴方に合った書き方になっているはずです。頑張ってください!

 

小説の中で、一人称と三人称を混ぜて使っても問題ないでしょうか?

このことについては<人称について>で詳しく説明していますので、どうぞご覧ください。
同じ説明の繰り返しになりますが、要するに、読者に「視点が変わった」ということが、きちんと伝わるのであれば、全く問題ないと思います。
その点もふまえ、あまり文章慣れしていない初心者の方であるならば、一番分かりやす方法としては、「章」ごとに人称を変えるのが良策ではないでしょうか。

 

最も短い単位で変えるのであれば、人称が変わったということを読者に知らせるような、規則的な文面を埋め込んでおくことが必要。この規則的な文面とは、繰り返し使うことによって読者に「あ、これがあると視点が変わるのか」と伝わる程度のアクション的な文面であり、決して「○○は思った」などから始まる、形式的なものではありません。
例えば、一人称で、未来が見えるという能力を持っている少女の話を書いていたとしましょう。

 

その力を発揮する際、激しい頭痛に襲われるという設定にしておけば、「頭痛が始まった」という内容の文面を入れることで、次の段落から能力によって見えた内容を三人称にして書くことができます。
勿論、この場合、人称は何でも構いません。
ただし、この「人称を混ぜて書く」という方法は長編向きであり、短編向きではありません。短編に織り交ぜると、よほどの文章力がない限り、「ただゴチャゴチャしているだけ」という印象を与えがちなので注意。

 

頭の中に思い浮かんだ出来事を上手く文章に出来ないのですが?

<文章練習1><文章練習2>にて、思ったことを文章にするための練習方法をご紹介しています。どうぞご覧ください。
頭の中で思いついたことが文章に出来ない主な原因は以下の通りです。

 

■ 本人がまだ「書きたい内容」をしっかりと把握しきれていない。
■ 思いついただけの勢いで書こうとしている。
■ 知識的な語彙が足りず、表現方法に困っている。
咄嗟に思いついたことをすぐに「最適な文章」で書き表そうとしても無駄です。まずは箇条書きにして、書きたいことを書き出すところから始めた方が良いでしょう。
小説を書いている方の半数以上が、実は小説の書き方を知らない。書くための手順を知らない。あるいは知っているけれど面倒だから省いている…と言われています。
そのため、執筆途中で内容のつじつまが合わなくなったり、書きたいことが整理しきれていないために、文章がまとまらない…という現象に陥りやすいのだとか。

 

いくら細かに設定を決めても執筆とは難しいものですが、「面倒だから」と省略したりせず、
小説を執筆するにあたって、まず何をするべきなのか
について、良く考えて見てください。

 

造語を作った場合は、きちんと説明するべきでしょうか?

名詞…つまり物の名前については勝手にどんどん作っても良いようです。
それを詳しく説明するかどうかは、文脈と作者の意図によると思います(要するに、必要に応じて…ということ)。
例えば、簡単ですが、宇宙人が持ち込んだ地球にはない道具に名前をつけるとき。

 

 

「これはマーケチンというものです」
「はぁ? 何それ?」
「水を入れ、地球時間で言うと三分間で、おいしい食べ物になります」
「……ああ、カップラーメンみたいなもんか」

 

 

こんな説明でも、充分に分かると思います。
ただし、動詞や形容詞などの用語を作ろうとするのは、現段階ではやめておいた方が無難。
例えば作中に仮に「ナノアナ語」という言語を作り、
「そのとき夏樹はどどめちました」
などと表現しても、誰にも通じませんね。
何かを言い表すのに適切な言葉を模索するのは、勉強になるのでとても良いことです。しかし作中の表現方法が単調になりやすいからと言って、「造語」を使って誤魔化そうとするのはやめましょう。

 

漢字の読み方を造語にする場合、毎回ルビをふるのか?

例えば、「魔法道具」という漢字を「マテリアル」などと読ませたい場合、当然その漢字の読み方としてルビをふるわけですが、執筆中、その漢字が出てくる度に、毎回その漢字にはルビを付けなければいけないのか? というご質問ですね。
ぶっちゃけ、時々、適当にふればいいんです(笑)。
決していい加減な回答ではありません!

 

私たちが応募する原稿が賞を獲って書籍化する場合、漢字にルビをふる……という作業は編集者さん(あるいは印刷会社の方)が行います。ルビをふらなければ読めない漢字には、製本された時、数ページに一度ルビがふってあれば良いようで、そのルビをどこのページに載せるかは編集者さん(あるいは印刷会社の方)の判断によるのです。
だから私たちが読めない漢字に……あるいは、読ませたい漢字にルビをふるのは、下読みの方や審査員の皆様が分かる程度で良いのです。
その辺は、あまり細かく考えなくても大丈夫ですよ!

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