中学生・高校生のうちに作家デビューを果たそうとする方へ | 小説の書き方講座

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中学生・高校生のうちに作家デビューを果たそうとする方へ

学生というのはデビュー前に課せられるハンデだと思ってください。

“学生”のうちにデビューすることはかなりの困難を極めます。
出版社というものは、企業である以上、毎月“利益”を上げなければなりません。そのため、「人気作品となる小説を書いてくれそうな新人」を毎年募集し、新しい才能と発想の発掘を行います。これは勿論、書籍の売り上げをどんどん増やし、利益を上げるために募集しているのです。

 

学生は学業が本業。学校に通いながらでは執筆に専念できないため、デビューした後、新刊発行が他の作家さんに比べて遅くなりますね。つまり出版社にとって学生作家は“利益を効率よく生産してくれる作家ではない”ことになります。そのため、よほど素晴らしい作品を書くことが出来るような、優れた才能を持っていると見込んだ学生以外、デビューさせてくれないのが現実なのです。

 

 デビューできたら、学校なんて辞めて作家業に専念するよ!

 

……という学生の方々は相当に危険。デビューは“就職”ではありません。作家になれたからと言って、収入が安定が保証されるわけでも、一生食べていけることが確定したわけでもないのです。まして、執筆作業に没頭し、高校中退、あるいは大学中退になったと時、出版社はいかなる責任も取ってはくれません。

 

「一生懸命頑張ってくれているから、貴方の作品をどんどん発売しましょう」と言う良心的な出版社はありません。あくまでも、「貴方が売れる作品を書いてくれる間は、どんどん発売しましょう」と言うだけに過ぎず、あなたがどれほど人生を投げ打ち、学校を中退したからと言って、売れる作品を書けない作家は、結局契約を打ち切られるだけです。

学生のうちに作家になったからと言って……

学業をおろそかにするような人物を、出版社は決して好みません。

たとえ執筆が遅くても、毎回面白い作品を書いてくれて、学校を卒業したらどんどん書いてくれる人。そして人気が消えてしまったら、アルバイトや就職などで生活できる環境を確保した上で、また売れる作品が書けるように努力してくれる人。再び人気が出たらまたアルバイトや仕事を辞めて、執筆活動に専念してくれる人。
つまり、どこまでも都合良く扱える人物を好みます。これは残念ながら企業の心境として当たり前です。どこの会社も売上を上げたいのが本心なのですから。利益を考えずしてビジネスは成り立ちませんから。

 

その代表的な方法が「アニメ化」です。小説をアニメ化することにより、様々な商品展開を考え、物語と作家の価値を上げ、より利益を得ようとすることですね。こういう作戦的な売上戦術を「マーケティング」と言います。作品をブランド化してしまうことにより、様々な形での売上アップを目指す戦術です。
ですがコレを行うには、かなりの人気作品であること。そして定期的に新刊が出せることなどが条件となります。正直、学業が本業の学生では、人気作品は書けても2〜3ヶ月ペースで新刊を出すことは出来ません。マーケティングで作品の価値を上げることが難しいため、出版社にさほど利益を与えられないのです。最初は「金のたまご」扱いをしてもらえるかもしれませんが、それはあくまでも、面白い作品を書き続けることが出来れば、の話。またこれには、学業と執筆の両立を、数年にわたりきちんと出来ることが必須条件となりますね。

 

 つまり学生では「即戦力にならない」ため、デビューをさせる際、出版社側はとても慎重にならざるを得ないのです。

 

才能さえあれば、デビューできるのですから、学生のうちに作家になる方々は多いです。しかし長続きしている人はあまり見かけませんね。
学生のうちにデビューすることを考えている方は、ライバルたちよりズバ抜けて素晴らしい作品を目指し、頑張って執筆してください。そしてデビュー後はしっかりと両立を頑張り、卒業後に活躍するためのポジションを自分の力で確立しましょう。
貴方の作品が多くの人に認められますように。

 

就職するにしても、作家になるにしても同じことが言えますが、どうせ生きるならば賢く生きて欲しいと思います。決してズル賢く……ではなく、純粋に周囲をきちんと見渡して、という意味で。社会に出たのはいいけれど、企業に良いように使われて、良いように捨てられるだけの人間にはならないよう、物事をしっかりと考えて行動してほしいと思います。これは先に社会へ出た先輩からのメッセージとして。自分というものをコントロール出来るような成長を遂げてください。

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