携帯(ケータイ)小説はそもそも“小説”と言えるのか?という疑問 | 小説の書き方講座

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第三者(他人)からもらう評価・感想が一番役に立つ

友人たちからの感想は「励み」にする

私も学生時代はあちこちの投稿サイトにお世話になり、色々な意味で大変勉強をさせいてただきました。今回は、その中でも感想にまつわるよくあるパターンについてご紹介したいと思います。

 

ネット投稿にて「是非感想をお聞かせください」と強く訴えている人たちの中には、こんな前フリをする方々がいらっしゃいます。

 

 初めて投稿する者です。今までは友人たちにだけこっそり見せてきたのですが、みんなに「上手い、上手い」「どこかに投稿するべきだよ」と言われます。でも、本当に私の小説が世の中に通用するものかどうか知りたいと思い、皆さんのご意見をお聞かせいただこうと、投稿を決意しました。よろしくお願いします。

 

このような前フリをする初心者たちの小説というのは、正直、小説の書き方の基礎すら知らない。物語の構成も考えたことがない。自己満足するだけの作品である場合が多いようですね。しかし、それは言わば当たり前であるように思います。
小説を書くことなんて、最初は皆、趣味で始めるのです。書き方など習わず、好きなことを好きなように書いて楽しんでいるだけに過ぎません。最初から本当に作家を目指し、小説の書き方を勉強しようとする人は、まず小説の書き方講座サイトをあれこれ覗き、勉強しつつ執筆を進めていくのではないか、と思うのです。

 

後者の場合はさほど問題ありません(自分で書き方を勉強しながら執筆をする人のこと)。しかし前者の場合(書き方を勉強せず、趣味で書いている人)には、ちょっとした落とし穴が訪れます。それは友人(周囲)から少し褒められ、「上手いよ」「作家になれるんじゃない?」と言われただけで、すっかりその気(作家になれるほど上手いと思い込む)になってしまう傾向が強いということです。
こう言う人たちは、かなりの確率で打たれ弱い。投稿サイトで「皆さんのご意見をお聞かせください」と言いっておきながら、「下手だ」「基礎から勉強した方が良い」「面白くない」などの感想が集中すると、ものすごくショックを受け、サイトへ姿を現さなくなる……というケースを多々目にしてきました。

 

結末は結局こんなコメントで、終了です。

 

 もう小説は書きません。皆さん、ありがとうございました。

 

とても寂しく、なんとも悲しい瞬間です。
確かに「友達」からの感想は大切です。自分の一番身近にいる読者ですからね。しかし、友達とは、例えその作品がどんなに下手なものでも、「下手すぎるよ! 何コレ!?」とは決して言いません。「ちょっと難しすぎて分からなかった」と言うのが精一杯ではないでしょうか。
だって、自分が「下手だ」と言う事により、友情にヒビが入るかもしれないのですよ? 誰だって「下手だ」なんて言葉を堂々と言えるはずがありません。まして、小説の「し」の字も知らないような、全く趣味の違う者であれば尚更です。自分は小説の書き方を知らないし、他人の作品をどうこう言えるような人間じゃない。とりあえず、当たり障りのないような感想を言おう。あるいは上手いと褒めておこう……。そう思って当然ではありませんか

 

例えそれが、同じく作家を志す者同士であったとしても、どれだけの人がどれだけ「本当のこと」を言ってくれるか分かりませんよね?

 

 友人たちからの感想は、なるべく「執筆の励み」として受け止めましょう。

 

作家を目指し、本気で精進したいのならば、厳しいことを言われる覚悟で、他人からの意見を求めるべきです。しかし、投稿する度に多くの批判を受けるからと言って、ヘコんでばかりでは前へ進めません。次は上手な感想の受け止め方をご紹介しましょう。

折角書いた作品をボロボロにけなされたら……?

たとえどんな作品であろうとも……

「小説を一つ書き上げる」ということは、凄まじく気力を消費するもの。書き上げた作品には愛着が沸くし、キャラは愛しいし、やはり「面白い」と言われたいですよね。

 

 しかし、私たちはまだプロではない。

 

例えプロだとしても、「誰が読んでも面白い作品」なんて、そう滅多に書けるものではありません。人間には個性があり、好きなものにも嫌いなものにも必ず個人差があるように、小説に対する好みも皆違って当然ですよね? なので、感想にも個人差が出てきて当然です。面白いと言ってくれる人もいれば、批判的な感想ばかりを述べてくる人もいるでしょう。
では、これらの感想を上手に今後の執筆に活かすにはどうすれば良いでしょうか。

 

一番良いのは、良い感想も、悪い感想も、すべて保存しておくことです。良い感想は、モチベーションが下がった時などに読み返すと多少気持ちが落ち着きます。批判的な感想は、3人以上が同じことを言っている場合のみ、今後の勉強の課題としてしっかりと受け止めますが、それ以外であれば「こんな考え方もあるのだな」という参考程度に考えて、心の片隅にでも置いておくと良いと思います。
例えば「文章が稚拙すぎる」というような内容を、3人以上の人に言われたら、それは本当に文章が稚拙だと言う事です。作家を目指す者として「文章が下手だ」と言われることほどショックな事はありませんが、「だったら、もっと上手くなってやる!」という意欲と闘志を決して忘れないでください。

 

私たちにとっては、小説を書くことも読む事も勉強です。勿論、小説以外の資料や参考文献に目を通す事も重要。小説の書き方とは「表現は無限大」というくらいなので、基礎以外には決まりごとがありません。つまり上手な文章というものに、答えはないという事です。貴方らしく、また分かりやすいものであれば、どんなものでも正解なのではないかと私は思います。

 

重要なのは、感想をもらうことではなく、もらった後、自分がそれをどう役立てることが出来るかです。

 

自分はまだ初心者。修行中の身であることを忘れず、また、勿論、作家の卵であるという「誇り」も忘れずに自分磨きに励みましょう!

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