携帯(ケータイ)小説にも、基本のルールというものが存在する? | 小説の書き方講座

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携帯(ケータイ)小説はそもそも“小説”と言えるのか?という疑問

物語を創造するという観点では同じ。決して馬鹿にすることなかれ

現代では誰もが携帯やiphone・タブレットなどを持っています。社会人は勿論ですが、中高生にとっても必需品、あるいはステータスとなっており、最近では防犯の意味も込めて小学生のうちから、子供に携帯を持たせている家庭が多くなっていますよね。
携帯の普及により、手軽にwebコンテンツが見られるようになったため、携帯用のホームページやブログの数も急速に増えました。

 

また、携帯端末ならばどこへでも持ち運びが可能なので、無料ゲームなども大ヒット。そして勿論、空いた時間にサクッと読める、サラッと書ける携帯(ケータイ)小説にも人気が集まっています。近年では多くの作品が書籍化され、10代のうちに学生作家としてデビューする方々が急増。様々なメディアからも注目を集めているようです。
しかし、この携帯(ケータイ)小説を書籍として読んだ多くの方々は口々にこう言います。

 

これは小説ではない、と。

 

正直、私も昔、ケータイ小説から初めて書籍になったと話題になった“恋空”を読んだ時は吐き気がしました。恋人を癌にして殺せば感動するだろう。セックスシーンを多くすれば話題になるだろう。そんな作者の安易な考え方が丸見えで、なおかつ文章力というものが全くなく、あまりにお粗末な物語だったからです。いいえ、もしかすると、物語だとも言えないほどの、単なる言葉の集まりかもしれません。
では、何故、ケータイ小説がこれほど世間にもてはやされ、流行しているのでしょうか? そこにはこんなカラクリがあるのでは?と、私は分析しています。

 

■ 文章力がない素人にも簡単に書ける
■ 小説の執筆ルール・基本知識を知らなくても良い
■ 会話文中心で書けるため、情景・人物描写が最小限で良い
■ 誰にでもすぐに見てもらうことができ、感想が早く貰える
■ 携帯端末さえあれば、どこでも、いつでも執筆が可能

 

ケータイ小説を書いている人の多くが、プロ作家になりたいとは考えていないと言います。素人でも良い。本が出せるくらい人気になりたい。話題になりたい。注目を集めたい。少しでも多くの人に、自分のことを知ってほしい、作品を見て欲しい。
つまり、誰かに認められたいという気持ちが強いせいで、より自分をアピールできる携帯(ケータイ)小説が大ブレイクし、広くエンターテイメントとして認識されたのでしょう。

 

物語を創造する、または、物語を感じる、ということを、一番簡単に、みんなで楽しく行う方法が、ケータイ小説なのではないでしょうか。
“小説”という名はついていますが、これは文章の集まりである……という意味に過ぎません。これまで私たちが日常的に触れてきた文学作品としての“小説”と、混同して考えない方が良いですね。

 

ケータイ小説をバカにする人も多いようですが、日頃あまり本を読まない若年層からの支持は、はっきり言って絶大。全く違う価値観や、世界観が存在し、すでに確立されているようです。ストーリー重視の活字好きな方々には、中々受け入れてもらえないという難点がある分野ですが、人気の高いエンターテイメントであることは確かで、この世界ですでにプロとして活躍している方も多くいらっしゃいます。本業として、生活してゆくには収入が足りないでしょうから、副業作家だとは思いますが。
皆さんには是非、“小説とはこうでなければいけない!”という固定観念に捕らわれず、1つのエンターテイメントとして“創造・想像を楽しむ”ことをメインとしたケータイ小説を、広く受け入れていただきたいと思います。

 

通常の小説とはまるで違う世界ですから、文学小説やライトノベル作家を目指すための文章練習の場として、ケータイ小説を書こうとするのは、方向性が間違っています。文章練習などは全く出来ないので、あらかじめご了承くださいませ。

 

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