携帯(ケータイ)小説では、記号を使って様々な表現をしていきます | 小説の書き方講座

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携帯(ケータイ)小説では、記号を使って様々な表現をしていきます

普通の文学小説では考えられない表現方法と、自由度の高さとは

当サイトでも、散々、「表現力は無限大」だと言ってきましたが、ケータイ小説の世界ではその自由度が逸脱しています。なんと文章中に記号が使えるのです。
よく使われている記号は次の通りです。

 

★  ♪  ↑  ///  w  煤@ ;;  。。。

 

ネット上では、会話表現としてよく使われているものばかりですが、その使い方を簡単にご説明致しましょう。

 

★=元気、明るい様子。そのまま星を表したりすることも可能。「よろしくね★」や「カッコイイ★」、「★がキレイだね」として使う。

 

♪=楽しい、嬉しい様子。携帯の着信音としても使用できます。「ありがとう♪」や「かわいい♪」。着信音は「♪〜」と書き表す。

 

♪〜
慌ててメールを見ると…
<今日は楽しかったよ♪
また遊ぼうね★

 

↑=気分上昇、テンションUPを表現している記号。2〜3個繋げて使うのが主流。「コレ欲しかったんだ〜↑↑」や、「アイドルが現れると、会場は↑↑」などと使う。↑↑↑だけを一文として、登場人物の気分が舞い上がっている様子を表すことも出来る。

 

///=恥ずかしい、照れている時の表現記号。「好きだよ///」「オレも///」や、「キミ、かわいいよね///」などと使う。

 

w=(笑)、の略。「バカじゃねぇのw」や、「冗談だよwww」と使う。一つだと微笑。三つだと爆笑を表現しているらしい。これはネットでチャットを行う時にも使用しますね。

 

Σ=驚いたとき、ショックを受けたときの表現。「マジΣ」や「えっΣ」と使う。!?の代用品と考えられる。

 

;;=涙を表す記号。「かわいそう;;」や、「愛してる;;」など、キャラクターが涙を流している場合、嬉しくても悲しくてもこの記号を用いて表現するらしい。
。。。=三点リーダー(…)の代用品。沈黙などを表している。これは会話文としても、地の文としても使える記号で、「だけど。。。」や、「知らない。。。」など、言葉を濁したりする場合にも使える。

 

ケータイ小説での地の文は一人称が主流なので、これらの記号表現は会話文内だけで使用するわけではなく、小説内でいつでも自由に使えます。要するに、パッと見て状況が分かればそれでOK。しかし、あまり記号を使いすぎている作品には非難の声も多いので、工夫して適度に使うと良いでしょう。

 

上記のような記号は、実際に使用している方々も多く、読者からもある程度は認められている面もありますが、いくら表現が自由とは言え、顔文字は使用不可なので、気をつけてくださいね。

 

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ケータイ小説の方が、内容がリアルで伝わりやすいという考え方

驚くべきことに、ケータイ小説が好きだという人たちは「だってリアルじゃん」と言う。

私は最初、どうしてもそれが信じられませんでした。記号表現を用いて、まるで掲示板のカキコミみたいな文章で書き表した、空っぽの内容を“リアル”とする、その考え方が理解出来なかったのです。要するに、頭が固かったんですね。
彼らから見れば、文学小説のように、回りくどい言い方で説明された文章の方が、日常的ではない=リアルではないのです。しっかりと伏線が張ってあるストーリーよりも、突発的に事件が起こり、ドラッグ漬けの中でレイプされ、妊娠、出産。子供に愛情を感じられずに虐待、育児放棄…という内容の方が、リアリティがある、身近に感じるのだそうです。

 

勿論、恋愛ものもそうです。好きな人に気持ちを伝えられなくてウジウジしている毎日から、告白して付き合うことになり、キスしたりエッチしたりとラブラブな毎日へ変化してゆく。しかしそこで突然、彼氏(彼女)が浮気して別れることになり……と、どんどん相手を変えてゆく様、その時、その時の愛の形を描いている方が信憑性がある、とのこと。
時代の流れなのかもしれませんが、「リアルだ」「現実的である」という言葉が持つ、意味そのものが変化してきているのではないか? と、思います。文学を愛する者としては、それが悲しくもあったり、驚きでもあったりするわけですが。皆様はこのような状況を、どのように感じているのか、個人的にはとても気になります。

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