記号の書き方、使い方 | 小説の書き方講座

お気に入りへのご登録はお済ですか? ⇒ 

記号の書き方、使い方

これからご紹介する記号表は、

実際に出版社内で使用されている、記号の読み方……いわゆる業界用語を表したものです。編集者さんたちと電話でやりとりをする時などに、この読み方を知っているととても便利ですよ!
小説作成には直接関係がないように思われますが、記号の読み方は知識として基本です。特に文章内で多用する「……」と「――」の読み方ぐらいはきちんと覚えておきましょう。三点リーダー「……」を全角の中点「・」で入力したり、ダッシュ「――」をハイフン「-」などで表していると、応募の際には「誤字」とみなされ、大きく減点されてしまいます。この二つは初心者さんがとても間違いやすい記号なので、よく覚えておいてください。両方とも「さんてん」あるいは「だっしゅ」と入力すると、パソコンの変換機能で出てきます。

 

 入力する時は、二文字分入力するのが基本です。

 

具体的な例をあげてみましょう

「信じていたのに……どうして……」
「お前――いや、いいんだ。分かっている。すまない」

 

沈黙を意味する三点リーダーは、4文字分入力します。

 

「…………」
「ちょっと、何とか言いなさいよ!」

 

※上のように、文章と文章の間にある場合はそのまま使用しますが、改行した際の冒頭に使う場合は、1マス空けずに使います(下記の例では■を空白1文字分として考えています)。
例)間違い編-----------------------------行の一文字目を空けてしまう
安堵した斉藤は、溜息と共にくるりと踵を返した。

■――刹那、青白く細い腕が数百本、天井をのたうちまわっている事に気が付き、腰を抜かす。

 

例)正解編------------------------------行の一文字目からダッシュを使用する

 

安堵した斉藤は、溜息と共にくるりと踵を返した。

――刹那、青白く細い腕が数百本、天井をのたうちまわっている事に気が付き、腰を抜かす。

 

上のように、ライトノベルでは所謂「素早さ」や「ちょっとした間」を表現するのに用いられることの多い「――」記号ですが、実は本来、この「――」とはカギカッコと同じ役割をする記号なので、使い方としては間違っています。しかし「文章表現は無限大」なので、誰かが使い始めたのをきっかけに、すっかり定着してしまったようで、あまり多用すると減点対象となりますが、少々使用する分には問題ないでしょう。ちなみに、正しくはこのように使用します。
例1
安堵した――さすがに、心の底からとはいえないが――斉藤は、溜息と共にくるりと踵を返した。

 

例2
胸元の開いていないドレスに着替えたエレナは――とはいえ、もともと胸が大きいため、開いていなくとも充分に目立つのだが――急いでパーティー会場へと戻った。

 

また、「?」や「!」の後は、会話文でも、地の文でも、必ず1マス空ける規則があります。

例1
斉藤がどうして?■と聞くと、佐々木はうつむいて黙り込んだ。
例2
「そんな!■馬鹿な!■ありえないだろう」

 

種類が豊富なカギカッコや、その他の記号の使い方について

記号の中でも種類が豊富と言えば、やはりカギカッコですよね。

会話文として主に使用されているのは通常の「」ですが、『』もありますし、【】や<>、時には“”など、様々なカギカッコを使用している小説があります。
たくさん種類があると、それぞれに使い方があるのかな?などと考えてしまいますが、こういう場面ではこのカギカッコを使用すること!というような規則的な決まりごとは一切ありません。会話に使用する「」以外は、表現の一つとして使用できるということです。
例えば人間ではない、宇宙人やモンスターなど、存在そのものが異質なものの声を表現するとき。あるいは巫女や神様など、神秘的な声を表現したいとき。そのキャラクターが発する言葉(会話文)だけに『』を使うと、読んでいる側にも、このキャラは他のキャラと何かが違うのだ、と目に見えて分かります。

 

「一体、貴方は何者なのですか」『俺は、お前たち人間が想像するところでいう、神』「え? 貴方があの、何度でも奇跡を起こせると言う、伝説の……?」『俺の存在そのものが奇跡である以上、行動もまた、すべてが奇跡と呼ばれる』

 

『』で喋る人物を、もっと特別な存在に魅せたければ、セリフをすべてカタカナにしてしまうのも良い手ですね。ただし多用するのは見苦しいかも?

 

「一体、貴方は何者なのですか」『アタチ、カミチャマー』「え? 貴方があの、何度でも奇跡を起こせると言う、伝説の……?」『デンセチュッテ、ナァニ? アタチ、マダ、チャンチャイダカラワカンナイ』

 

会話の他にも、ストーリー内で、これは特に重要だと思わせたい人の名前、物の名前などに使う方法

特別なものを書き表すときに【】や<>を使用するケースも頻繁に見られます。
伝説の王都【モラン・ド・バリューン】(地名)とか、<噛み付きのララ>(人名)とか、宝剣【デスカロイド】(物名)などなど。しかし、注意していただきたいのは、これらカギカッコで囲んだ特別な名前は、その名前を表記するたびに必ず同じカッコで囲まなくてはならない、ということ。例えば、いくら伝説の勇者だかと言って、主人公の名前を【】で囲んでしまっては、文章が大変読みづらくなってしまいますね。登場回数が少ないもの、頻繁に使用しないものに使うことをおすすめします。

 

更にこんなカギカッコの使い方も…

「あいつ、また不気味に笑ってたわ。『オフフフッ……』って」などのように、他のキャラクターのセリフを、そのまま言わせる場合などにも使えます。これも頻繁に使用しては目障りですが、たまに、なら良いと思います。口真似や、仕草などのものまねをさせる動作もつければ、この『』で囲んだ別キャラクターのセリフも、もっと効果的に表現出来るかもしれませんね。

 

また、*(アスタリスク)や、§(セクションマーク)、などの記号を、章を区切る時などに使用している小説も見かけます。例えば、視点が切り替わったとき、文章と文章の間を数行空けるだけではなく、記号を挟んだりしている場合です。

 

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ、だった。

 

***(←真ん中に記号が入っている)

 

次は場面や視点が変わっていいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい意いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいです。

 

こういう場合に記号を使うかどうかは個人の自由です。ただ数行あけるだけでも、視点が切り替わった、場面が変わった、時間が経ったことは充分に分かりますからね。気持ちの問題かもしれません。

ただし、文章中に★や♪や///などをちりばめるのは厳禁です。

嬉しいこと、楽しいことなどを表現するのは、記号ではなく文章で行わなければ、作家としての技量を示せません。ケータイ小説ではないので、会話文の中に無意味な記号を使うのはやめましょう。

記号の読み方・業界用語

記号の読み方表

記号 名  称 業界用語
句点、マル マル
読点、テン ポツ
中点、ナカグロ ナカ
感嘆符、エクスクラメーション・マーク アメ
疑問符、クェスチョン・マーク ミミ
「」 かぎかっこ カギ
『』 二重かぎかっこ フタエ
( ) まるかっこ、パーレン パーレン
【 】 墨つきパーレン 名称と同じ
※注 ひげかっこ、チョンチョン ヒゲ
<> ギュメ、山カギ、山がたかっこ ヤマ
《 》 二重ギュメ フタヤマ
…… 三点リーダー、リーダー テンテン
―― ケイ、ダッシュ ボウ
/ スラッシュ スラ、ナナメ
* アスタリスク、アステリスク アスタ
こめじるし コメ
アンドマーク 名称と同じ
イコール 名称と同じ
- ハイフン 名称と同じ
なみがた ナミ
繰り返し記号、踊り子 ノマ
. ピリオド、フルストップ ピリ
, コンマ、カンマ 名称と同じ
コロン 名称と同じ
セミコロン 名称と同じ
§ セクション・マーク 名称と同じ
“” ダブルクォーティション・マーク 名称と同じ
‘’ シングルクォーティション・マーク 名称と同じ

 

※ひげかっこは、縦記述でしか表示できないので、これは代用品です。正式名称は「二重引用符」と言います。

おすすめの書籍とサイトはこちら