起承転結を使わないストーリー作りのコツ | 小説の書き方講座

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起承転結を使わないストーリー作りのコツ

はたして物語りに「起承転結」は必要だろうか?

「書きたいもの」であるシーン・イベント・アクション(行動)と、それにまつわる感情・情熱となる「書きたいこと」はモチーフの段階で多数書き出しています。
作品が表面上で取り上げて行く主題となる「テーマ」。対してその作品の深層で読者へ向けて訴える主題「メッセージ」も考えました。
さらには物語と舞台となるバックグランドも現段階で考えられる限りの細部まで創造して時代をにおわせる下準備もしましたし、そこで生活しているキャラたちの詳細と、役割、日常なども空想しました。

 

ここまで出来て、初めて次に「ストーリーを考える」という工程に入ることが出来ます。特にテーマ&メッセージや、キャラたちの役割について、そして様々なモチーフの書き出し(アイディアの引き出し)を多く持っている事で、すでに皆さんには、これから書く物語の方向性が見えたのではないでしょうか。
大雑把だろうと、荒削りだろうと、物語の内容がぼんやりとでも頭に浮かぶようであれば、これまでの工程がすべて成功していると言えます。物語に対するその情熱が薄れないうちに、次の段階へ進みましょう(笑)。

 

さて、ではここで皆さんに質問です。

 物語に起承転結という構成は、本当に必要だと思いますか?

 

よく、物語には所謂「起承転結」が必要だと言われています。しかし世に出ている全ての小説が、必ずしもこの「起承転結」を守って作品を仕上げているか…?と言えば、決してそうではないでしょう。「起起転結」「起承結」「起転転結」「結起承転結」…などなど、上げていけはキリがないですが、その構成は様々であり、一概にどれが「最適」である、もしくは「面白い作品に仕上がる」とは言えません。作者の力量や技術も関係してくるでしょうし、物語自体のオリジナリティー等も絡んでくるからです。

 

自分の作品には一体、「起承転結」のどんな組み合わせが適していて、また一番魅力的に見せることができるか?
これについて考えることは決して悪いことではありません。作品をより良いものに仕上げようとする向上心と熱意なのですから、むしろ大事にするべきです。しかし、必死に考え抜いて導き出した答えが、必ずしも正解とはかぎりません。それを「正解」だと判断するのは、あくまでも読者の意識だとは思いませんか?
自分では最高のストーリー構成ができたと思っても、他人に見てもらうと辛口な評価だった…という経験…。すでに何作か作品を書いた経験のある方ならば、多少なりともあるはずです。また、「起承転結」にこだわり、型にはまりすぎて、逆にストーリーの魅力を伝えきれず、盛り上がりに欠けたまま終盤を迎えることもあります。

 

 なので、起承転結を意識した書き方など最初から忘れてください。

 

起承転結を意識せずとも、小説というものにはある決まった話の進め方がきちんとあるではありませんか。
それは、I・D・Cという考え方。

 

■ I(Introduction)導入部
■ D(Development)展開部
■ C(Conclusion)終結部

 

起承転結の順番がどうであれ、作品を大きく分けると、この三つになると思います。ここではこのI・D・Cを利用して、ストーリーを構成してゆくコツを解説してゆきます。次の「ストーリーの基盤」へ進んでください。

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