貴方が創造した世界を舞台に、キャラクターたちを誕生させる | 小説の書き方講座

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貴方が創造した世界を舞台に、キャラクターたちを誕生させる

登場人物の主な種類

<モチーフ>も考え、<テーマ&メッセージ>も思いつき、<バックグランド>を創造したら…さぁ、いよいよキャラクター作りです!
キャラクターには主にこんな種類があります。

 

■ 主役
■ 脇役
■ 敵役
■ ガヤ(エキストラ)
■ ロール
■ 記号

 

ガヤとは、宿の女主人や、酒場の旦那などのチョイ役のこと。ロールとは、主人公などに情報を提供するだけの存在(例えば単なる「男」とか「女」など)。
記号とは、すれ違って行くだけの多くの人々のことです。読者に街や村の「息遣い」を伝えるには、この記号たちが必要になります。
……とは言っても、これらは特に考えなくとも、執筆中の必要な時に、必要な数だけ登場させれば良いので、ここではさほど関係ありません。
 考えるのは主役・脇役・敵役についてです。

それぞれのキャラクターに必ず必要な条件

さて、あなたは普段の読書の中で、どのようなキャラクターに心惹かれるでしょう?

ビジュアル重視?仕草や口調で判断するタイプ?行動力や思考力のある方が好き?ストーリ内でのカリスマ性に憧れる?ボケ派? ツッコミ派?
……まぁ、個々様々だとは思いますが(笑)。
しかしまず、重点を置かなければならないのは、こんなことです。

 

■ 主人公 ■

ストーリを進める上で「成長」していかない主人公ほど、単調で面白みのないものはありません。
未熟な主人公を作るのならば、その後「成長」を遂げて行くであろう「伸びしろ」が最初からあるので問題ありませんが、最強無敵の主人公を作るのであれば「決定的な弱点」をつけ、それを克服してゆく……などの「成長段階」を与えて、「伸びしろ」を作らなくてはなりません。

 

 主人公にこの「伸びしろ」をつけることは、読者を飽きさせない為に必要。

 

■ 脇役 ■

脇役には必ず「目的」「信念」を与えてください。「目的」を持っていないキャラは行動が不安定になりがちで、ストーリーの途中で性格が何度も変わったり、別にいなくても良い存在になってしまったりと、浮ついてしまいます。
ストーリー上、脇役が持っている「目的」や「信念」は、主人公が持つ「目的」とは違うものの方が良いと思います。
例えば「クリスタルを手に入れる」ことが主人公の目的であるとしたら、脇役の目的は「クリスタルを持っている人物に復習すること」としたり。「様々な薬草を探して、将来薬師になる夢」を持たせたり(一人では危険なので、主人公と旅を共にする)。「主人公に好意を抱いていて、告白のチャンスをうかがっている」とか…。
(ありがちな設定ばかりでごめんなさい…)
そうすることで、主人公と脇役にハッキリとした違いを与える事ができます。

 

性格はもとより、考え方、感じ方なども異なってくるため、人間模様を書きやすくなります。
また脇役に、主人公との決定的な「溝」を与えて、そこを互いに譲歩しあう事で友情物語を書くこともできます。
「目的」を同じにするなら、ライバルとして登場させたり、考え方やそれを果たすための手段がまるで違う人物にして、「変化」を持たせてください。

 

 脇役に目的と信念を持たせることは、主人公との区別をハッキリとつける為。

 

また脇役には脇役の物語が存在するため、この脇役を主人公とした外伝等を書くことができ、作品をシリーズ化する際に有効です。

 

■ 敵役 ■

脇役に必要なのは「目的」と「運命」の二つです。
まず、何が理由で主人公と対立するのかその「目的」を考えます。
あとは、
倒される役なのか。
逃げ続ける役なのか。
ゆくゆくは仲間になる役なのか…を、考えてあげましょう。
敵役の「運命」を考えることは、ストーリーを結末に向けて書き進めて行くのにとても重要です。
しかし、この「運命」は「絶対」ではありません。
ラストを迎えるまでに、主人公は様々な経験をします。なので、最初は倒すつもりでいたけれど、仲間にしたいと思うようになることだってあります。逃げるのをわざと見逃したりだってするかもしれません。それは実際に執筆でラストを迎えてみなければ、判断するのは難しく、また「絶対」と決めてしまうと、物語の幅を狭めることにもなりかねません。
この敵役の「運命」は執筆を進めるため、書き手自身の「目的」として必要なものであるだけです。

 

敵役が持つ「目的」には主人公と対立、もしくは決して交わることがないような「考え方の違い」がなくてはいけません。この「違い」「差」が大きければ大きいほど、主人公と衝突し、そこから読者に様々な感情・想い(メッセージ)を伝えることが可能になります。

 

キャラクター設定はできるだけ詳しく丁寧に

さて、以上のことを踏まえて、キャラクターを考えてみましょう。

性格、外見、クセ、仕草、長所、短所、弱点…などなど、できるだけ細かく決めてください。髪の色、目の色にまでこだわって構いません。好きな食べ物や、普段どんな生活を送っているのか、とことん考えぬいてください(笑)。
ただし、忘れないでくださいね。
ここで誕生するキャラクターたちは、あなたが創造した世界に住んでいる住人です。頭の中で、きちんと日頃の生活スタイルが思い浮かぶように考えてください。
また、様々な「ギャップ」を持たせることで、魅力を生むこともできます。怠け者でだらしないキャラが、何かの時だけ一瞬見せる鋭さとか。学園のヒロインと呼ばれる、無口な天才美少女が、実はものすごくなまった方言を話すとか。
まぁ…あとは、あなたの想像力にお任せします(笑)。
良いキャラが出来上がりますように!

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