小説を書く前の下準備をきちんと整えましょう | 小説の書き方講座

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小説を書く前の下準備をきちんと整えましょう

作品のモチーフを考えることの重要性

さて、「文章練習1」「文章練習2」「段落の作り方と改行の仕方」を読み、「分かりやすい文章を書くことが、いかに大切か」ということを、少しはご理解いただけたと思います。
「言わんとすることは分かるが、一読しただけでは意味が分からない文章」や「何を言っているのか分からない文章」のほとんどは、書き手自身が何を言いたいのか自分でも分からないまま書いたものであり、「わかりやすい文章」……つまりは、小説を書く以前の問題です。

 

勿論、誤字・脱字・語句の誤用・慣用句の多用などは論外。

 

それらのことを念頭に、次は小説を書くための下準備をしていきましょう。

モチーフとは何か?

モチーフとは、創作のきっかけとなる「書きたいもの」と「書きたいこと」のこと

自分が「一体何を言いたいのか」を理解していなければ、「分かりやすい文章を書くことは出来ない」と、もう何度も繰り返しているので、これを考えることがいかに重要か、分かりますよね?
「書きたいもの」と「書きたいこと」は表裏一体の関係にあります。
「書きたいもの」はシーン・イベント・アクション(戦闘ではなく、行動という意味で)などの具体的な表現を指し、「書きたいこと」は「書きたいもの」で表現したかった内実――感情・情熱などを言います。

 

当たり前のことですが、人間は「目的」や「感情」によって行動をします。

転んだお年寄りを見て「大変だ!」「かわいそう!」「大丈夫かな?」という感情を持ち、それから「助ける」という行動に繋がりますよね?
例えば、「大変だ!」と思うキャラは、あたかも大事件が起きたかのごとく、大きな声で「大丈夫ですか!?」と言って駆け寄り、急いでお年寄りを介抱するでしょう。

 

「かわいそう!」と思うキャラは、慌てて駆け寄り、「起き上がるための手助け」という行動を起こしてから「大丈夫ですか?」と聞く。
「大丈夫かな?」と思うキャラはお年寄りの様子を伺いつつゆっくりと近づき、さらに様子を見て「立つことが困難そう」であれば、そこでやっと、手を貸すという行動に出るでしょうね。

 

そう。感情によって行動は変わるのです。

 

感情や行動を使い分けることによって、キャラの個性・性格を際立てることや、感情の移り変わり、あるいは情景の変化を表現することが出来ます。
創作のプロセスの中で、このモチーフ――つまり、書きたいシーン・イベント・アクションについてや、それと絡めて描きたい感情・情熱を、最後の最後まで描き続けられるか(モチベーションを保てるか)によって、出来上がった作品が発する「熱」が大きく違ってくることになります。

 

作品のモチーフを考えてみましょう

モチーフを考えることは、小説を書く上で重要なことです。

(※考えたモチーフをこれから執筆してゆく小説にどう加えるかは、また別の工程で判断します。)
まずは、自分が「どんな場面」を描きたいのか。「どんな感情の変化」を小説の中で表現したいのか。「書きたいこと」と「書きたいもの」を箇条書きでよいので、それぞれノートなどにどんどん書き出してみましょう。
おそらく「書きたいこと」は簡単にぽんぽんと浮かんでくるはずです。

 

「こんな場面が書きたい」「主人公にこんな行動をさせたい」「世界がこう変化していくものが書きたい」「こんな台詞を言わせたい」などなど……想像が広がっていくでしょう。しかしそれとは逆に「書きたいもの」というものは、そう簡単に文章にすることなど出来ないと思います。しかしそれでも良いのです。「書きたいもの」の多くは、おいそれとは言葉に出来ない感情のもやもやのこと。それを何とか言葉にしようとすることが、小説を生み出すという工程に結びつくのですから。

 

しかしモチーフを考える上で忘れてはいけないことは、この「書きたいこと」と「書きたいもの」が表裏一体であるということ。

 

行動が先に思いついても、感情が先に思いついても構いませんが、その行動が生まれた背景には、こんな感情が作用しているから。こんな感情が生まれた背景には、こんな行動が引き金となったから。という風に、必ずセットで考えていただきたいと言う事。必ずどちらかが、どちらかの詳しい説明・解説となるはずです。
まずは皆さん、モチーフについて、想像力を全開にして考えてみてください。そして、それについて言葉を惜しまず、詳しい解説をつけてみましょう。

想像力を働かせてください

書きたいことと書きたいものについて考えるには、おそらくかなりの想像力を必要とします。例えばキャラクターの行動と言動を説明するとき、そこに関係してくる多くのエピソードを考えなくてはいけませんよね。幼い頃こんな経験をしているから、人間不信になっている、とか。特にこんな生い立ちだから、母親の愛情に飢えているのだ、とか。とにかくキャラクターの一挙一動にはすべて意味があるのだと思って考えましょう。

 

キャラクターに存在価値をつけるのは作者であるあなたです!

 

あなたがどれほどそのキャラクターについて詳細を語れるかによって、キャラクターの作中での生死が別れます。キャラクター自身の生い立ちだけでなく、その両親のことについても深く考えていれば、キャラクターを描くときのネタに困ることはないでしょう。その人物の魅力を思う存分に書ききれるので、作中でもキャラクターはイキイキとしているはずです。逆にあまりものを考えずに登場させた人物というのは、作中でも存在がどこか浮いていて、周囲に溶け込まず、途中で性格が変わってしまったり、とにかく優柔不断になりがちです。作者の気持ちの迷いがそのまま出てしまうわけですね。

 

あなたの心に迷いがなく、書きたいことが決まり、書きたいものが決まっていれば、物語にも迫力がでてくるだろうと思います。とことん考える!想像する!実際に自分の立場に置き換えて、心の動きや行動を探ってみる!物語をつくるには、まずその下準備と材料をそろえることに力を注がなければいけないのです。

 

ご訪問者さまへ!どうしてもお伝えしたいこと↓↓

 

当サイトに書かれている方法(ストーリーの作り方など)を参考にして、いざ物語を考えてみようとしても、なかなかうまく行かず、途中で挫折してしまう人はとても多いようです。
モチーフやテーマを考えるのがすごく難しいです、あるいは、もう少し簡単な方法はありませんか?と、何度かメールでメッセージをいただいたことがありました。

 

このサイトでご紹介している方法は、あくまでも私が作家養成所コースで学んだことであり、必ずしもこの流れにそって物語を作りましょう、あるいは、作らなければいけない!というような決まり事ではありません。
執筆スタイルには個人差があって当然ですし、物語の作り方、アイデアの出し方にも違いがあるのは当たり前だと思います。
ただ、面白いストーリーを戦略的に書くためには、物語をかなり細かく分割して考える必要性がどうしたって出てきます。
そのときに、そういえば物語の構成について書いてあるサイトがあったなぁ〜、ちょっと見てみようかなと、思い出していただければ幸いです。

 

まずはご自分の方法で小説を書いてみる。ネットでも応募でも、投稿してみる。しかしどうしても思ったような評価が得られない。
自分の物語には何が足りないのか?もっと掘り下げて内容を考えるにはどうしたら?そんなときに
このサイトの内容を考程度に考えていただければ充分です。
執筆ルールではないので、もっと柔軟にお考えくださいませ(*´∀`)アハハン♪。

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