数字の表記について | 小説の書き方講座

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数字の表記について

さて、小説の書き方として、ちょっと悩むこと……それは数字の表記です。

漢数字(一・二・三)を使えばいいの? 算用数字(1・2・3)を使えばいいの? 文章内で使う数字は全て統一した方がいいの?

……などと、疑問に思うこともあるでしょう。これも小説の書き方としては基礎知識になりますので、よく覚えておくと良いと思います。
基本はすべて算用数字を使います。1234567890というものですね。
数字が「1時間」や「2日」などのように一桁の場合はそのまま表記して構いませんが、二桁になると扱いが違います。

 

 二桁の場合は半角2字縦組みが基本。三桁・四桁は全角で縦に並べるのが基本です。

 

つまり、こうなります。

 

<例>
 1
 時
 間
 23
 分
 15
 秒
 で
 3
 3
 3
 メ
 |
 ト
 ル

 は
 8
 0
 0
 0
 円
 の
 収
 入

 

 小数点には「・」(ナカグロ)を使いましょう。

 

<例>
 3
 ・
 1
 4
 1
 5

 

 五桁以上の数には単位語を使用します。

 

<例> 140億人全員が5万4000円支払う計算。

 

 重さや長さなどの単位(助数詞)を使用する場合は原則です。

 

<例>
 48
 キ
 ロ
 グ
 ラ
 ム

 

<例>
 2
 メ
 |
 ト
 ル
 50
 セ
 ン
 チ

 

<例>
42
 ・
 1
 9
 5
 キ
 ロ

 

※縦書きホームページではないので、字並びに乱れがあるのはお許しください。

 

 ただし記号をそのままアルファベット読みするものは記号で書く。

 

<例>
 2
 5
 cc

 

概数の扱いについて

概数とは、文字の前後に「数、幾、何」がつくものと、数字の直後に「余」がつくもののことです。

これらに関してのみ漢数字のみの使用となります。

 

<正解>数十人    <誤り>数10人
<正解>幾千年    <誤り>幾1000年
<正解>何十万円   <誤り>何10万円
<正解>三十余人   <誤り>30余人

 

これに対して、「約、ほぼ、およそ」などがつくものと、数字の後に「強、弱、以上、以下、未満」などが付くものは算用数字で大丈夫です。「余」に関しても、助数詞の次につく場合は算用数字が使えます。

 

約100人  およそ20キログラム  60点以上80点未満   30人余

 

また、範囲を表す場合は必ず「〜」(ナミ)を使いましょう。「、」では文章の区切り記号と区別が付かないので使いません。また単位語(万・億など)は範囲のはじめの数字では省略することが出来ないため、例えば「5〜6万」は間違い。正しくは「5万〜6万」とするのが良く。「2、300人」は間違い。正しくは「200人〜300人」となります。ちょっと難しいでしょうか。
ただしこれにも例外があります。助数詞(キログラム、メートルなど)がつく場合は最後につけるだけでOKです。「110キロ〜200キロ」としなくても「110〜200キロ」で良い。「1メートル〜10メートル」としなくても「1〜10メートル」で良いということです。
数字の表記範囲は、小さい数〜大きな数の書き方が原則です。そして、後ろにくる数字の桁数を省略してはいけないという決まりがあります。

 

20(全角縦表記)〜100(半角縦表記)キロとはしない。20〜100(すべて全角で縦表記)キロが正解。

 

ハッキリ言って、表記には本当にたくさんの規則があり、とてもこの場にすべてを書ききることは出来ません。普段小説を読んでいるときには、表記されているものを、表記されているままに読んでいますから、それが規則だとは気付きもしないでしょう。
しかし、こんな場合には漢数字を。こういう場合は算用数字でも可能……などという、詳しい数字の表記規則を数十ページに及んで詳細に書き記している辞書があります。
こんな表現は平仮名で、とか。カナ使いになどの説明も細かいですし、間違いやすい慣用句の意味。送り仮名。英語やローマ字の表記例なども豊富に掲載されいています。
常用漢字や、児童書と一般書に使われる文字・漢字の区別まで、本当に日本語の正しい表記がもりだくさん! これは絶対に持っておきたい一冊なので、是非ロープライスでどうぞ。

 

 

数字の表記を揃えている小説たち

ミステリー小説や、シリアス系の小説の中には

数字の表記を漢数字のみと、統一しているものがあります。これはあくまでも「表現方法の一つ」であり、漢数字を使用する事により、文面を堅苦しく、難しそうに、あるいは古めかしく見せているだけであって、「必ず統一しなければいけない」という決まりではありません。
現代小説やライトノベルであれば、算用数字で統一しても、作風に似合っていれば良いと思います。

 

 数字を統一するのは「表現方法の一つ」であり、上で説明したような基本的な決まりはあるが、必ずしも守らなければならないものではない、ということです。