小説(作品)の“顔”となるタイトルとは、どのように決めるべきか | 小説の書き方講座

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小説(作品)の“顔”となるタイトルとは、どのように決めるべきか

タイトルをつけるということ

まず最初に、ちょっと考えていただきたい。
ここでは主にタイトルの付け方について例を挙げてご紹介していきますが、一言で「タイトル」「表題」などと言いっても、結局これも一種の「表現」だとは思いませんか?
そう。タイトルとは作品を表す(表現する)ものですよね!
「当たり前じゃん!」と思われるかもしれませんが、タイトルを考えるにあたり、このことをきちんと理解しておくことは、とても重要になってくるのです。

 

つまり、タイトルとは、「表現」である以上、そこに決められた形式はなく「自由な発想でつけて良い」ということ。それから「その作品にふさわしい表現」であること。最後に「物語(作品)のにおいを感じさせるもの」でなければなりません。
地の文が硬く、シリアスな場面が多く、さらに主人公も真面目で無口な男の騎士である……という作品のタイトルが「ぶらっく★ナイト」ではちっとも「作品を表現」していません。では少し内容を加味して「光の中の黒騎士」としてみましょうか。しかしこれも、イマイチ興味を引かないタイトルだと思います(センスの違いかもしれませんが)。
ではこの作品のタイトルが「聖黒騎士(せいこくきし)」だったらどうでしょうか。私なら多分「え? 黒騎士なのに“聖なる者”なの?」と疑問を感じ、少なからず興味を惹かれるのですが……皆さんはどうでしょうか?(安易な例えですみません…)。

 

タイトルをつけるには確かに“センス”が問われます。それこそ、物語の第一行目ではありませんが、インパクトの強いものの方が目を惹きますね。しかし例えば「ぶらっく★ナイト」というタイトルに興味を感じて購入した読者が、実際に上記のような内容の物語を読んだら、きっとこう思うでしょうね。

 

 期待ハズレだ! 面白くない!

 

読者はタイトルから得られるインスピレーションと、冒頭部分をチラリと読んで(あるいは購入者のレビューを参考にする方も多いかもしれませんが)、自分が求めている作風であるかを確認してから購入します。つまりまず最初に目に入るタイトルで、自分の好みのものであるかどうかを選別すると言っても過言ではありません。

 

■ 作品のにおいを漂わせること。
■ 作品の内容を含め、適切に表現すること。
■ 作品に興味を抱いてもらえるようなタイトルにすること。
■ 読者を導くことが出来るのはタイトルなのです。読者の購買心を揺さぶるのもタイトルで、物語を読みたい気持ちにさせるのもタイトルです。これらについて「当然だ」とは言わず、良く考えることが大切なことを、少しは感じ取っていただけたでしょうか。

 

 名は体を現すと言います。タイトルは作品を表すのです。

 

自分の作品がどんな物語であるのかは、筆者自身がよくよく理解していると思います。それをきちんと理解していれば、自然とタイトル候補が思い浮かぶはずですよ!

 

タイトルのパターン

タイトルには作風に合わせたいくつかのパターンが存在します。

台詞をタイトルに使う

最近のラノベでは「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」「俺の彼女と幼馴染が修羅場すぎる」などがありますね。ちょっと昔になりますがオーフェンというギャグもの短編小説のタイトルは「顔を洗って出なおしな!」や、「てめぇら、とっとと金返せ!」だったのを覚えています。

 

物語の内容をそのまま使う

「扉の外」「ダブルブリッド」「ミミズクと夜の王」「MAMA」などがそうですね。

 

主人公の名前を使う

「ハリーポッター」や「ダレン・シャン」がまさにそれでしょう。「涼宮ハルヒの憂鬱」や「乃木坂春香の秘密」など、日本人の名前を使う場合には、「〜の○○」というのが最近多いですね。

 

イニシャルを使う

物語に出て来る団体名、個人名、何でも構いませんが、それらのイニシャルを使うのも良く見かけます。「S・P」とか「AAA(トリプルA)」など。

 

物語のテーマを感じさせる

「世界平和は一家団欒のあとに」や「悪魔のミカタ」「タロットのご主人様」「狼と香辛料」などがそうでしょうか。

 

勿論、その他にも多くのパターンが存在します。タイトルを付けるのに迷ったら、本屋へ行って、棚に並んでいる作品のタイトルを片っ端から見てみましょう。「こんなタイトルを付けたい」という「参考」が見つかると思いますよ!

 

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