小説を書く前に“自分が何を書きたいのか”を把握することが重要 | 小説の書き方講座

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小説を書く前に“自分が何を書きたいのか”を把握することが重要

作品には何故テーマとメッセージが必要なのか

さて皆さんは、「モチーフについて考える」でたくさんの想像力を働かせることができましたか? 作家を目指している卵たちなのですから、当然、ノートに書ききれないくらいの言葉や情景や解説文、そして作品への情熱が沸き上がっただろうと思います(笑)。
もしかすると、早くも一つの世界が出来上がっているのかもしれませんが……「小説が書きたい!」という熱い想いは、一気に爆発させず、まだまだ胸の中に大切にしまっておいてください。取りあえず、そんな想いが溢れた方も、アイディアが出ずに苦しんだ方も、ノートに書き出したモチーフを元に、「これから執筆する自作の小説で、読者に何を訴えたいか」を考えるのが次のステップです。

 

テーマとメッセージは大切です。

 

例えば「文章練習1」で例にあげたような、何を言おうとしているのか分からない、ただただ長いだけのを小説を、読者に最後まで何とか読んでもらえたとします。しかし最終的に……

 

で? 結局何が言いたかったんだよ!?

 

……と、思われるような物語には、何の価値もありません。例え制作期間にどれほどの月日を費やしたとしても、例え執筆作業にどれだけ苦労したとしても、到底新人賞という登竜門をくぐること出来ないのです。勿論、どのような作品であろうとも、執筆者にとっては大事な大事な物語ですよね。しかし読者がその価値を読み取れない作品が、新人賞を通過して書店に並ぶことはないありません。作品に値段を付けて売るだけの価値がないのですから。少々厳しい言い方ですが、現実なので直球で言いました。そう、それが現実です。
テーマ性の低い作品には、低い評価しかつかないのが現実なのです。

 

テーマ性の低い作品には、低い評価しかつかないのが現実なのです。

 

小説という商品を販売するということは、立派なビジネスです。作者が執筆をどれだけ頑張ったかではなく、その小説にお金を支払う価値があるかどうかが問題なのです。
「芸術作品」と呼ばれるものには、絵画であれ、陶芸であれ、写真であれ、何にでも「テーマ」「見る人に感じてもらいたいこと」「考えて欲しいこと」などがあります。もちろん、小説だって立派な芸術作品なので、例外ではありません。皆さんにはこれから、その「読者に伝えたいこと」を考えていただきたいのです。

 

ターゲット層を意識したら、次はテーマを決めます

テーマとは、そのものズバリ作品の「主題」です。

作品全体を通し、一貫して取り扱う題材。作品内で取り上げていく主軸となるもの。これを考えるためには「自分がどんな小説を書きたいのか」ぼんやりとでも見えて(理解して)いなければなりません。
まだ見えていない方は、「モチーフについて」に戻り、もう一度【書きたいこと】と【書きたいもの】についてよくよく考えてみてください。
テーマの書き方は、例えばこんな簡単な内容で良いのです。

 

■不思議なクリスタルの存在

 

■人と機械の心理の違い

 

■現代科学で魔法が解明されていたら

 

■未来の自分と大冒険

 

■異世界観光

 

詳しい設定をするのはもっと後の話です。取りあえずここで考えるのは物語の中で絶対に変化しない土台。しっかりとした基盤です。ここを足場にして、想像を膨らませ、物語を組み立てていきますので、じっくりと考えてください。

 

テーマの次はメッセージです

テーマは「表面的なもの」。メッセージは「内面的なもの」を指します。

上記で決めたテーマで、一体何を訴えたいのか考えてください。これも簡単な内容で構いません。

 

■不思議なクリスタルの存在---命の尊さ

 

■人と機械の心理の違い---絆の強さ

 

■現代科学で魔法が解明されていたら---家族愛

 

■未来の自分と大冒険---自分探し

 

■異世界観光---人間の生命力

 

どうですか? ここまで考えたら、もう物語が始まってしまいそうなほど、活発に脳内がアイディアを放出してくるのではないでしょうか(笑)。しかし、実際に書き始めるのはまだまだ先です。
たくさん想像して、たくさん気持ちを膨らませ、「書きたい!」という意欲を充分に高めておいてください。その感情が、そのまま作品の「熱」となって、生み出されると良いですね!

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